花粉症治療の舌下免疫療法とは?効果・費用・始める時期を医師が解説

毎年春になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状に悩まされていませんか。花粉症は、日常生活の質を大きく下げることがあり、仕事や勉強、睡眠に影響することも少なくありません。

花粉症治療では、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬などで症状を抑える治療が一般的です。一方で、毎年強い症状をくり返す方、薬を飲んでも十分に症状が抑えられない方、薬の眠気やだるさが気になる方には、舌下免疫療法という選択肢があります。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体に取り入れることで、アレルギー反応を起こしにくくすることを目指す治療です。すぐに症状を止める治療ではなく、数年単位で継続する必要がありますが、花粉症のつらさを長期的に軽くしたい方にとって検討される治療法です。

この記事では、花粉症治療の舌下免疫療法について、期待できる効果、治療期間、費用、副作用、始める時期、向いている方をわかりやすく解説します。毎年の花粉症を我慢している方や、今の治療だけでは不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

患者さまへ

当院では、今症状がある方はもちろん、この先の不安や、過ごし方に迷う方も、当院でゆっくりと話して、少しでも安心を得ていただけるよう気軽になんでも相談していただける雰囲気づくりを心がけております。

【板橋区】前野町つばめクリニック院長

目次

当院での舌下免疫療法の流れと費用の目安

前野町つばめクリニックでスギ花粉症に対する舌下免疫療法を行う場合は、初診当日にすぐ薬を開始するのではなく、まず診察・問診とIgE検査を行います。症状の出る時期やこれまでの治療内容を確認し、検査結果をもとに、舌下免疫療法の対象になるかを判断します。

2回目の受診時に、院内で初回投与を行います。薬を舌の下に置いて服用した後は、副作用や体調変化がないかを確認するため、院内で30分ほど経過を観察します。問題がなければ、ご自宅での服用へ進みます。

初回投与から約1週間後に3回目の受診を行い、服用状況や副作用の有無を確認します。順調に継続できている場合は、医師の判断で薬を増量し、その後も定期的に通院しながら治療を続けます。

受診回数主な内容費用の目安
初診診察・問診・IgE検査を行い、スギ花粉症かどうか、舌下免疫療法の対象になるかを確認します。診察料とIgE検査料がかかります。自己負担額は保険の負担割合や検査内容によって異なります。
2回目院内で初回投与を行います。投与後は30分ほど院内で経過観察を行います。診察料と薬剤料などがかかります。処方内容や自己負担割合によって費用が異なります。
3回目初回投与から約1週間後に受診し、副作用や服用状況を確認します。順調であれば増量して治療を継続します。診察料と薬剤料などがかかります。以降も定期的な通院と薬代が必要です。

舌下免疫療法は保険診療で行う治療ですが、実際の費用は、診察内容、IgE検査の項目、薬の処方日数、保険の自己負担割合によって変わります。詳しい費用については、受診時にご確認ください。

また、舌下免疫療法は数年単位で毎日服用を続ける治療です。開始前に、治療の流れ、通院回数、費用、副作用、服用方法について説明を受け、無理なく継続できるかを確認したうえで始めることが大切です。

花粉症治療の舌下免疫療法とは

花粉症治療の舌下免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体に取り入れ、アレルギー反応を起こしにくくすることを目指す治療です。スギ花粉症の場合は、スギ花粉の成分を含む薬を舌の下に置き、一定時間保持してから飲み込む方法で治療を行います。

一般的な花粉症の薬は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を抑えるために使われます。一方で、舌下免疫療法は、花粉症の原因に対する体の反応を少しずつ和らげることを目指す治療です。そのため、今ある症状をすぐに止める治療ではなく、長期的に花粉症の症状を軽くしたい方に向いている治療法といえます。

ただし、舌下免疫療法はすべての花粉症に使えるわけではありません。日本で保険適用となっている舌下免疫療法は、主にスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する治療です。ヒノキ、ブタクサ、イネ科など、ほかの花粉が主な原因の場合は、治療方針が異なることがあります。

花粉症の基礎知識や治療法については、厚生労働省補助事業として運営されているアレルギーポータルの花粉症情報も参考になります。

舌下免疫療法はアレルギー反応を起こしにくくする治療

花粉症は、本来であれば体に大きな害を与えない花粉に対して、免疫が過剰に反応することで起こります。スギ花粉症では、スギ花粉を吸い込むことで鼻や目の粘膜でアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。

舌下免疫療法では、アレルギーの原因となる成分を少量から継続して体に取り入れることで、体を少しずつ慣らしていきます。これにより、花粉に触れたときの過剰な反応を抑え、症状を軽くすることが期待されます。

治療の効果には個人差がありますが、適切に続けることで、花粉シーズン中の鼻症状や目の症状が軽くなったり、使用する薬の量を減らせたりする可能性があります。ただし、短期間で効果を判断する治療ではないため、医師の説明を受けたうえで継続することが大切です。

一般的な花粉症薬との違い

花粉症の治療では、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを使って症状を抑える方法が一般的です。これらの治療は、花粉シーズン中のつらい症状を和らげるために重要な役割があります。

一方で、舌下免疫療法は、花粉が飛んでいる時期だけに行う治療ではありません。花粉が飛んでいない時期も含めて毎日薬を続け、数年単位で体の反応を変えていくことを目指します。そのため、すぐに鼻水や鼻づまりを止めたい場合は、通常の薬物療法が中心になります。

舌下免疫療法を始めた場合でも、花粉の飛散量が多い時期や症状が強い時期には、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬を併用することがあります。症状の強さや生活への影響を確認しながら、医師と相談して治療を調整していくことが大切です。

日本で保険適用されている主な舌下免疫療法

現在、日本で行われている舌下免疫療法には、スギ花粉症に対する治療と、ダニアレルギー性鼻炎に対する治療があります。花粉症で舌下免疫療法を検討する場合は、まずスギ花粉が症状の主な原因かどうかを確認することが重要です。

春に鼻水やくしゃみが出るからといって、必ずしもスギ花粉だけが原因とは限りません。ヒノキ花粉、イネ科花粉、ブタクサ花粉、ダニ、ハウスダストなどが関係している場合もあります。また、風邪や副鼻腔炎など、アレルギー以外の病気と症状が似ていることもあります。

そのため、舌下免疫療法を始める前には、症状が出る時期や症状の内容を確認し、必要に応じてアレルギー検査を行います。検査結果と実際の症状が合っているかを確認したうえで、舌下免疫療法が適しているかを判断します。

花粉症治療の舌下免疫療法で期待できる効果

花粉症治療の舌下免疫療法では、スギ花粉に対するアレルギー反応を起こしにくくすることで、花粉シーズン中の症状を軽くする効果が期待されます。毎年、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどでつらい思いをしている方にとって、長期的に症状を和らげるための選択肢のひとつです。

ただし、舌下免疫療法は、薬を飲んですぐに鼻水や鼻づまりを止める治療ではありません。体を少しずつアレルゲンに慣らしていく治療のため、効果を実感するまでには時間がかかります。また、治療効果には個人差があり、すべての方で同じような効果が得られるわけではありません。

大切なのは、舌下免疫療法の効果と限界を理解したうえで、自分の症状や生活スタイルに合っているかを医師と相談することです。特に、毎年の花粉症症状が強い方、薬を飲んでも十分に症状が抑えられない方、薬の眠気が気になる方は、治療の選択肢として検討する価値があります。

くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の症状の軽減

舌下免疫療法で期待される代表的な効果は、スギ花粉が飛ぶ時期のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を軽くすることです。症状が軽くなることで、花粉シーズン中の睡眠、仕事、勉強、外出時の負担が減る可能性があります。

花粉症は命に関わる病気ではないと思われることもありますが、症状が強い方にとっては、集中力の低下、睡眠不足、日中のだるさ、外出への不安などにつながることがあります。特に、鼻づまりが強い場合は、夜に眠りにくくなったり、朝起きても疲れが残ったりすることがあります。

舌下免疫療法によって症状が軽くなれば、花粉シーズンを少しでも過ごしやすくできる可能性があります。ただし、花粉の飛散量が多い年や、ヒノキ花粉などほかのアレルゲンも関係している場合には、症状が残ることもあります。その場合は、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを組み合わせて治療することがあります。

花粉症の薬を減らせる可能性がある

舌下免疫療法を継続することで、花粉シーズン中に使う薬の量や回数を減らせる可能性があります。毎年、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを使っている方にとって、薬の使用量を減らせる可能性があることは大きなメリットです。

特に、花粉症の薬で眠気やだるさを感じやすい方、仕事や運転、勉強に影響が出る方は、長期的な治療によって薬への依存度を下げられるかどうかを相談してみるとよいでしょう。ただし、舌下免疫療法を始めたからといって、すぐに薬が不要になるわけではありません。

花粉の飛散量が多い時期や症状が強い時期には、これまで通り薬物療法が必要になることがあります。自己判断で薬を中止すると、症状が悪化することもあるため、薬の減量や中止は医師と相談しながら行うことが大切です。

治療終了後も効果が続く可能性がある

舌下免疫療法は、花粉シーズンだけ薬を使う治療とは異なり、数年単位で継続して体質の変化を目指す治療です。適切に継続することで、治療終了後も症状の軽減が続く可能性があるとされています。

一方で、効果の出方には個人差があります。治療を続けても十分な効果を感じにくい方もいれば、症状が軽くなり、花粉シーズン中の生活が楽になったと感じる方もいます。そのため、治療開始前に、どのくらいの期間続ける必要があるのか、どのように効果を確認していくのかを理解しておくことが大切です。

また、舌下免疫療法は毎日の服用が必要です。服用を忘れる日が多いと、期待した効果が得られにくくなる可能性があります。治療を始める際は、日々の生活の中で無理なく続けられるかも含めて、医師と相談しましょう。

舌下免疫療法と一般的な花粉症治療の違い

花粉症治療には、症状を抑える治療と、アレルギー反応そのものを起こしにくくすることを目指す治療があります。抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などは、花粉シーズン中のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみを和らげるために使われる治療です。

一方で、舌下免疫療法は、花粉症の原因となるアレルゲンに少しずつ体を慣らし、過剰なアレルギー反応を起こしにくくすることを目指します。すぐに症状を止める治療ではありませんが、長期的に花粉症の症状を軽くしたい方にとって、検討できる治療法です。

どちらの治療がよいかは、症状の強さ、生活への影響、薬の効き方、副作用の出やすさ、治療を継続できるかどうかによって異なります。現在の症状を抑えながら、将来の花粉シーズンに備えて舌下免疫療法を検討するなど、複数の治療を組み合わせることもあります。

薬物療法は症状を抑える治療

一般的な花粉症治療では、抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド薬、点眼薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などが使われます。これらは、花粉に反応して起こるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを抑えるための治療です。

薬物療法のメリットは、花粉シーズン中のつらい症状に対して比較的早く対応しやすいことです。症状が出ている時期に使うことで、日常生活への影響を軽くできる場合があります。また、花粉が飛び始める前から薬を使う初期療法によって、症状が強くなる前に備えることもあります。

一方で、薬物療法は花粉に対する体の反応そのものを根本から変える治療ではありません。そのため、薬を使っている間は症状が落ち着いても、翌年の花粉シーズンには同じような症状をくり返すことがあります。また、薬によっては眠気やだるさが気になる方もいます。

舌下免疫療法は原因に働きかける治療

舌下免疫療法は、スギ花粉症の原因となるアレルゲンを少量ずつ体に取り入れ、アレルギー反応を起こしにくくすることを目指す治療です。症状が出たときだけ薬を使う治療とは異なり、花粉が飛んでいない時期も含めて毎日治療を続けます。

この治療の特徴は、短期間で症状を止めるのではなく、数年単位で継続しながら、花粉に対する体の反応を少しずつ変えていく点です。毎年の花粉症がつらい方、薬だけでは症状を抑えきれない方、長期的に症状を軽くしたい方にとって、選択肢のひとつになります。

ただし、舌下免疫療法を始めても、花粉シーズン中に薬がまったく不要になるとは限りません。花粉の飛散量が多い時期や、症状が強く出る時期には、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬などを併用することがあります。治療中も症状に合わせて薬を調整することが大切です。

どちらがよいかは症状や生活スタイルで変わる

花粉症治療では、薬物療法と舌下免疫療法のどちらか一方だけを選ぶのではなく、症状や生活スタイルに合わせて治療を考えることが大切です。今すぐ症状を抑えたい場合は、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬などの薬物療法が中心になります。

一方で、毎年の花粉症が強く、薬を使っても症状が残る方や、薬の眠気が気になる方、将来的に花粉症のつらさを軽くしたい方は、舌下免疫療法を検討する価値があります。ただし、毎日服用を続ける必要があるため、治療を継続できるかどうかも重要です。

花粉症の症状や原因は人によって異なります。スギ花粉症だけでなく、ヒノキ、ダニ、ハウスダストなどが関係している場合もあるため、まずは症状の出方や検査結果を確認し、自分に合った治療方法を医師と相談しましょう。

花粉症治療の舌下免疫療法が向いている方

花粉症治療の舌下免疫療法は、毎年のスギ花粉症の症状を長期的に軽くしたい方に向いている治療です。特に、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが強く、花粉シーズンになると日常生活に支障が出る方は、治療の選択肢として検討できます。

一方で、舌下免疫療法は、すべての花粉症の方に合う治療ではありません。スギ花粉症であることを確認する必要があり、毎日薬を続けること、数年単位で治療を継続することが前提になります。また、持病や服用中の薬、過去のアレルギー症状によっては、慎重な判断が必要になる場合もあります。

そのため、舌下免疫療法を始めるかどうかは、症状の強さだけで決めるのではなく、検査結果、これまでの治療内容、生活スタイル、治療を続けられるかどうかを含めて医師と相談することが大切です。

毎年スギ花粉症の症状がつらい方

舌下免疫療法は、毎年スギ花粉の時期になると症状が強く出る方に向いている治療です。春先になると、くしゃみや鼻水が止まらない、鼻づまりで眠りにくい、目のかゆみがつらい、外出や仕事に集中しにくいといった方は、治療を検討するきっかけになります。

花粉症は、症状が出る時期が毎年似ていることがあります。毎年同じ時期に症状が出る方は、スギ花粉が関係している可能性がありますが、ヒノキやダニ、ハウスダストなどが関係している場合もあります。そのため、舌下免疫療法を始める前には、問診やアレルギー検査で原因を確認することが重要です。

特に、これまで市販薬や処方薬を使っても症状が十分に落ち着かなかった方、花粉シーズン中に何度も薬を追加している方は、現在の治療で十分かどうかを一度相談してみるとよいでしょう。

花粉症の薬で眠気やだるさが出やすい方

花粉症の薬を飲むと眠気やだるさが気になる方も、舌下免疫療法を検討することがあります。抗ヒスタミン薬は症状を抑えるために有効な治療ですが、人によっては眠気、集中力の低下、口の渇きなどが気になることがあります。

仕事で車を運転する方、集中力が必要な作業をする方、受験や学業への影響が気になる方にとって、薬の副作用は大きな負担になることがあります。舌下免疫療法によって花粉症症状が軽くなれば、花粉シーズン中に使用する薬の量や回数を減らせる可能性があります。

ただし、舌下免疫療法を始めたからといって、すぐに薬が不要になるわけではありません。花粉の飛散量が多い時期や症状が強い時期には、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを併用することがあります。薬の減量や中止は、症状を見ながら医師と相談して判断しましょう。

長期的に花粉症との付き合い方を見直したい方

毎年、花粉シーズンになるたびに薬を飲んで何とか過ごしている方や、来年以降の花粉症を少しでも軽くしたい方も、舌下免疫療法を検討できます。舌下免疫療法は、花粉が飛んでいる時期だけに行う治療ではなく、花粉が飛んでいない時期も含めて毎日継続する治療です。

そのため、すぐに症状を止めたい方よりも、数年かけて花粉症の症状を軽くしたい方、将来の花粉シーズンに備えたい方に向いています。受験、仕事、育児、介護など、花粉症による体調不良をできるだけ減らしたい時期がある方は、早めに治療について相談しておくと安心です。

一方で、毎日服用を続けることが難しい方や、定期的な通院が負担になる方は、治療を継続しにくい場合があります。舌下免疫療法は、治療の仕組みを理解し、無理なく続けられるかを確認したうえで始めることが大切です。

舌下免疫療法を始める前に必要な検査

舌下免疫療法を始める前には、まず花粉症の原因を確認することが大切です。春になると鼻水やくしゃみが出るからといって、必ずしもスギ花粉だけが原因とは限りません。ヒノキ、イネ科、ブタクサ、ダニ、ハウスダストなど、複数のアレルゲンが関係している場合もあります。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法を検討する場合は、症状が出る時期や症状の内容を確認したうえで、必要に応じてアレルギー検査を行います。検査結果と実際の症状が一致しているかを確認し、舌下免疫療法が適しているかを医師が判断します。

また、舌下免疫療法は毎日薬を続ける治療であり、副作用への注意も必要です。そのため、アレルギー検査だけでなく、持病、服薬状況、これまでのアレルギー症状、生活スタイルなども確認したうえで、無理なく安全に続けられるかを考えることが重要です。

スギ花粉症かどうかを確認する

舌下免疫療法を始めるうえで大切なのは、症状の原因がスギ花粉かどうかを確認することです。毎年2月から4月ごろに、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが強くなる方は、スギ花粉症が関係している可能性があります。

ただし、症状の時期だけで原因を決めることはできません。スギ花粉の時期には、ヒノキ花粉が重なることもあり、ダニやハウスダストによる鼻炎がもともとある方では、複数の原因が関係していることもあります。そのため、問診で症状の出る時期、症状の強さ、これまで使った薬、生活への影響などを確認します。

必要に応じて血液検査などで、スギ花粉に対するアレルギー反応があるかを調べます。検査でスギ花粉への反応が確認され、実際の症状とも合っている場合に、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を検討します。

他のアレルギーが関係している場合もある

花粉症のような症状があっても、原因がスギ花粉だけとは限りません。ヒノキ花粉、イネ科花粉、ブタクサ花粉など、季節によってさまざまな花粉が症状の原因になることがあります。また、ダニやハウスダストが原因の場合は、季節に関係なく鼻炎症状が続くこともあります。

たとえば、春だけでなく一年を通して鼻水や鼻づまりがある方、掃除や寝起きで症状が強くなる方は、ダニやハウスダストによるアレルギー性鼻炎が関係している可能性があります。また、春の後半まで症状が続く方では、ヒノキ花粉が関係していることもあります。

舌下免疫療法は、原因となるアレルゲンに合わせて行う治療です。スギ花粉が主な原因でない場合、スギ花粉症の舌下免疫療法だけでは十分な効果を感じにくいことがあります。症状を正しく把握し、必要な検査を行ったうえで、自分に合った治療を選ぶことが大切です。

持病や服薬状況の確認も重要

舌下免疫療法を安全に行うためには、持病や現在飲んでいる薬の確認も重要です。喘息がある方、過去に強いアレルギー反応を起こしたことがある方、治療中の病気がある方、妊娠中または妊娠の可能性がある方は、事前に医師へ伝える必要があります。

また、現在服用している薬によっては、治療を始める前に慎重な判断が必要になることがあります。受診時には、お薬手帳や現在使用している薬が分かるものを持参すると、医師が確認しやすくなります。

舌下免疫療法は、毎日自宅で薬を服用する治療です。副作用が出たときにどのように対応するか、服用を忘れたときはどうするか、体調が悪いときに続けてよいかなど、治療開始前に確認しておくことで、安心して治療を続けやすくなります。

花粉症治療の舌下免疫療法はいつから始めるべきか

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、始める時期が大切です。花粉症の症状がつらくなってからすぐに始める治療ではなく、スギ花粉が飛んでいない時期に開始を検討します。

スギ花粉が飛んでいる時期は、体が花粉に対して敏感に反応している状態です。その時期に新しく治療を始めると、副作用が出やすくなる可能性があるため、一般的には花粉飛散期を避けて開始します。

そのため、毎年春に花粉症の症状が強く出る方は、花粉シーズン中はまず症状を抑える治療を行い、シーズンが落ち着いてから舌下免疫療法について相談する流れになります。来年以降の花粉シーズンに備えたい方は、早めに受診し、検査や開始時期について確認しておくと安心です。

スギ花粉が飛んでいない時期に開始する

スギ花粉症の舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいない時期に開始します。一般的には、スギ花粉の飛散が落ち着いた後から、次の飛散シーズンが始まる前までの時期に開始を検討します。

花粉が飛んでいる時期は、すでに体がスギ花粉に反応しやすくなっているため、新たに舌下免疫療法を始めることは避ける必要があります。現在つらい症状がある場合は、まず抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などで症状を抑え、花粉シーズンを乗り切ることが大切です。

花粉シーズンが終わったあとも、症状が落ち着いたからといってそのままにしてしまうと、翌年また同じような症状に悩まされることがあります。毎年症状が強い方は、春の症状が落ち着いたタイミングで、舌下免疫療法を始められるかどうか相談しておくとよいでしょう。

効果を実感するまでには時間がかかる

舌下免疫療法は、薬を飲んですぐに鼻水や鼻づまりを止める治療ではありません。アレルゲンに対する体の反応を少しずつ変えていく治療のため、効果を実感するまでには時間がかかります。

治療を始めた最初の花粉シーズンから症状の軽減を感じる方もいますが、十分な効果を目指すには数年単位で継続する必要があります。そのため、今年の花粉症をすぐに抑える目的で始めるのではなく、来年以降の花粉シーズンに備える治療として考えることが大切です。

また、効果の出方には個人差があります。毎日服用を続けても、症状が完全になくなるとは限りません。花粉の飛散量が多い年や、スギ以外のアレルギーが関係している場合には、引き続き薬物療法が必要になることもあります。

来シーズンに備えるなら早めの相談が大切

舌下免疫療法を検討している方は、花粉シーズンが終わって症状が落ち着いた時期に相談するのがおすすめです。症状がつらかった記憶が新しいうちに受診することで、どの時期にどのような症状が出たのかを医師に伝えやすくなります。

受診時には、症状が出た時期、使っていた薬、薬の効き方、眠気などの副作用、日常生活への影響を整理しておくと、治療方針を相談しやすくなります。過去にアレルギー検査を受けたことがある方は、検査結果を持参すると参考になります。

舌下免疫療法は、検査や診察を行ったうえで、対象になるかどうかを判断する治療です。来年以降の花粉症を少しでも軽くしたい方は、早めに医師へ相談し、自分に合った花粉症治療を考えていきましょう。

舌下免疫療法の治療期間と通院の流れ

舌下免疫療法は、数日や数週間で終わる治療ではありません。スギ花粉に対する体の反応を少しずつ変えていくことを目指すため、数年単位で毎日服用を続ける必要があります。

治療を始める前には、問診やアレルギー検査でスギ花粉症かどうかを確認し、治療の対象になるかを判断します。そのうえで、服用方法、副作用、服用を忘れた場合の対応、体調が悪いときの注意点などについて説明を受けます。

当院では、初診で診察・問診とIgE検査を行い、2回目の受診時に院内で初回投与を行います。初回投与後は体調の変化がないかを確認するため、院内で30分ほど経過観察を行います。その後、約1週間後に3回目の受診を行い、順調であれば増量して治療を続けていきます。

治療は数年単位で継続する

舌下免疫療法は、毎日薬を服用しながら、長期間かけてアレルギー反応を起こしにくくすることを目指す治療です。治療期間は患者さまの状態や治療経過によって異なりますが、一般的には数年単位で継続する治療として考える必要があります。

治療を始めてすぐに効果を実感できる方もいますが、十分な効果を目指すには継続が大切です。途中で自己判断により中止すると、期待した効果が得られにくくなったり、症状が再び強くなったりする可能性があります。

毎日続ける治療だからこそ、治療開始前に、服用のタイミングを生活の中に組み込めるかを考えておくことが大切です。たとえば、朝食前後や就寝前など、毎日続けやすい時間を決めておくと、飲み忘れを防ぎやすくなります。

初回投与は2回目の受診時に院内で行います

当院では、初診時に診察・問診とIgE検査を行い、舌下免疫療法の対象になるかを確認します。初診当日にすぐ薬を開始するのではなく、検査結果や症状を確認したうえで、2回目の受診時に初回投与を行います。

初回投与では、薬を舌の下に置き、決められた時間保持してから飲み込みます。投与後は、口の中の違和感、のどのかゆみ、息苦しさ、じんましんなどの症状が出ないかを確認するため、院内で30分ほど経過を観察します。

初回投与後に問題がなければ、ご自宅での服用へ進みます。その後、約1週間後に再度受診していただき、副作用や服用状況を確認します。順調に継続できている場合は、医師の判断で増量して治療を続けます。

その後は定期的に通院する

舌下免疫療法を始めた後は、定期的に通院しながら治療を続けます。通院時には、薬を毎日服用できているか、副作用が出ていないか、花粉シーズン中の症状がどの程度変化しているかを確認します。

花粉の飛散量が多い時期には、舌下免疫療法を続けていても症状が出ることがあります。その場合は、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを追加して症状を抑えることがあります。治療中に症状が出た場合も、我慢せずに医師へ相談しましょう。

定期通院は、治療を安全に続けるためだけでなく、効果を確認しながら今後の方針を考えるためにも大切です。服用を忘れた日が続いた場合や、体調不良で服用を迷う場合も、自己判断せずに相談することで、治療を継続しやすくなります。

舌下免疫療法の副作用と注意点

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる成分を少量ずつ体に取り入れる治療です。そのため、治療によってアレルギー反応に関連した副作用が起こることがあります。多くは口の中やのどの違和感などの局所的な症状ですが、まれに全身症状に注意が必要な場合もあります。

副作用が不安な方もいるかもしれませんが、治療前に注意点を理解し、医師の指示に従って服用することが大切です。初回投与は医療機関で行い、服用後の体調変化を確認したうえで、自宅での治療に進みます。

また、服用のタイミングや服用前後の行動にも注意が必要です。体調が悪い日や、喘息症状があるとき、口の中に傷や炎症があるときなどは、自己判断で服用せず、医師へ相談しましょう。

専門的な情報を確認したい方は、日本アレルギー学会のスギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引きも参考になります。

口の中のかゆみや腫れが出ることがある

舌下免疫療法で比較的みられやすい副作用として、口の中のかゆみ、違和感、腫れ、のどの刺激感などがあります。薬を舌の下に置いて服用するため、口の中やのどに症状が出ることがあります。

こうした症状は、治療を始めた初期にみられることがあります。軽い症状で自然に落ち着く場合もありますが、症状が強い場合や長く続く場合は、自己判断で服用を続けずに医師へ相談してください。

また、口内炎があるとき、抜歯後、口の中に傷があるときなどは、薬の刺激を受けやすくなる可能性があります。服用してよいか迷う場合は、無理に続けず、受診時または電話などで確認しましょう。

まれに全身症状に注意が必要

舌下免疫療法では、まれに全身性のアレルギー反応に注意が必要です。特に、息苦しさ、強いせき、全身のじんましん、顔や唇の腫れ、腹痛、嘔吐、ふらつき、血の気が引くような感じなどがある場合は、速やかな対応が必要になることがあります。

初回投与は医療機関で行い、服用後に体調の変化がないかを確認します。自宅で服用を続ける場合も、服用後しばらくは体調の変化に注意し、異変を感じたときは医療機関へ相談してください。

特に治療開始初期や花粉の飛散時期は、副作用に注意が必要です。アレルギー反応が疑われる症状が出た場合は、次の服用を自己判断で続けず、医師の指示を受けることが大切です。

服用前後に注意すべき行動

舌下免疫療法では、服用前後の行動にも注意が必要です。服用前後は、激しい運動、飲酒、入浴などを避けるように指導されることがあります。これらの行動によって血流が変化し、アレルギー反応が出やすくなる可能性があるためです。

また、体調が悪いとき、発熱しているとき、喘息症状が強いとき、口の中に傷や炎症があるときは、服用してよいか医師に確認しましょう。毎日続ける治療ではありますが、体調に関係なく必ず服用すればよいというわけではありません。

服用を忘れた場合や、いつもと違う症状が出た場合も、自己判断で量を増やしたり、まとめて服用したりしないでください。舌下免疫療法を安全に続けるためには、決められた服用方法を守り、不安な点があれば早めに相談することが大切です。

舌下免疫療法の費用はどのくらいかかるか

舌下免疫療法を検討するときに、費用がどのくらいかかるのか気になる方は多いのではないでしょうか。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、条件を満たせば保険診療で受けられる治療です。

ただし、実際にかかる費用は、診察内容、アレルギー検査の有無、薬の処方日数、自己負担割合によって変わります。初回は、舌下免疫療法を始められるかどうかを判断するために、問診や検査を行うことがあり、その分の費用が加わる場合があります。

また、舌下免疫療法は数年単位で継続する治療です。そのため、1回あたりの費用だけでなく、毎月の通院や薬代を含めて、長く続けられるかを考えることが大切です。費用が心配な方は、受診時におおよその負担額や通院頻度について確認しておくと安心です。

保険診療で受けられる場合がある

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、医師が必要と判断し、対象条件を満たす場合に保険診療で行われます。保険診療で受ける場合は、年齢や保険の種類に応じて、1割、2割、3割などの自己負担割合に応じた費用がかかります。

保険診療であっても、診察料、検査料、薬剤料などがかかります。また、初回と再診では費用が異なることがあり、検査を行う場合や薬の処方日数によっても窓口での支払い額は変わります。

そのため、舌下免疫療法の費用は一律ではありません。具体的な金額を知りたい場合は、受診する医療機関で、検査の有無や処方日数を含めて確認しましょう。

初回は検査費用が加わる場合がある

舌下免疫療法を始める前には、スギ花粉症かどうかを確認する必要があります。過去にアレルギー検査を受けていない場合や、原因アレルゲンがはっきりしていない場合は、血液検査などを行うことがあります。

検査では、スギ花粉に対するアレルギー反応があるかを確認します。必要に応じて、ヒノキ、ダニ、ハウスダスト、イネ科、ブタクサなど、ほかのアレルゲンについても確認することがあります。これは、症状の原因を正しく把握し、舌下免疫療法が適しているかを判断するために重要です。

初回の受診では、検査費用が加わることで、再診時よりも費用が高くなることがあります。過去の検査結果をお持ちの方は、受診時に持参すると、診療の参考になる場合があります。

長期間続ける治療として費用を考える

舌下免疫療法は、数年単位で継続する治療です。そのため、費用を考えるときは、初回の支払い額だけでなく、毎月の通院や薬代を含めて考える必要があります。

一方で、毎年の花粉症症状が強い方では、花粉シーズンごとに抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを使い続けている場合があります。舌下免疫療法によって症状が軽くなれば、将来的に使用する薬の量や回数を減らせる可能性があります。

費用だけでなく、花粉シーズン中の生活のしやすさ、睡眠の質、仕事や勉強への影響、薬の眠気なども含めて、治療を検討することが大切です。長く続ける治療だからこそ、費用面や通院の負担も含めて、無理なく継続できるかを医師に相談しましょう。

舌下免疫療法を始められない場合や慎重な判断が必要な場合

舌下免疫療法は、スギ花粉症の症状を長期的に軽くしたい方にとって有効な選択肢のひとつですが、すべての方が受けられる治療ではありません。症状の原因、持病、服薬状況、過去のアレルギー反応などによっては、治療を始められない場合や慎重な判断が必要な場合があります。

特に、重い喘息がある方や、過去に強いアレルギー反応を起こしたことがある方は注意が必要です。また、現在の体調が不安定な場合や、口の中に傷や炎症がある場合などは、一時的に服用を控える判断が必要になることもあります。

舌下免疫療法を希望する場合は、自己判断で始めるのではなく、医師の診察を受け、現在の症状や検査結果、治療歴を確認したうえで、適しているかどうかを判断してもらいましょう。

すべての方が対象になるわけではない

舌下免疫療法は、スギ花粉症と診断された方に対して検討される治療です。そのため、鼻水やくしゃみがあるだけで、誰でも始められるわけではありません。まずは、症状の出る時期や検査結果を確認し、スギ花粉が症状の主な原因かどうかを判断する必要があります。

また、重症の気管支喘息がある方や、過去に舌下免疫療法薬でショックなどの重い反応を起こしたことがある方は、治療の対象にならない場合があります。喘息症状が安定していない方では、治療中に症状が悪化する可能性もあるため、事前の確認が重要です。

そのほか、治療中の病気がある方、複数の薬を服用している方、妊娠中または妊娠の可能性がある方なども、治療を始める前に必ず医師へ相談してください。安全に治療を続けられるかどうかを確認したうえで、治療方針を決めることが大切です。

毎日の服用が難しい方は継続しにくい

舌下免疫療法は、毎日薬を服用する治療です。治療期間も数年単位になるため、服用を続けられるかどうかはとても重要です。飲み忘れが多い場合や、定期的な通院が難しい場合は、期待した効果が得られにくくなる可能性があります。

仕事や学校、育児などで忙しい方は、服用する時間をあらかじめ決めておくと続けやすくなります。たとえば、毎朝の身支度の前、朝食後、就寝前など、生活の中で習慣化しやすいタイミングを決めておくと、飲み忘れを防ぎやすくなります。

また、服用を忘れた場合に自己判断で2回分をまとめて服用することは避けましょう。飲み忘れが続いた場合や、服用方法に迷った場合は、医師または薬剤師に確認することが大切です。

花粉症の症状がスギ以外に強い場合

舌下免疫療法は、原因となるアレルゲンに合わせて行う治療です。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉が主な原因である場合に検討されます。ヒノキ、イネ科、ブタクサ、ダニ、ハウスダストなどが主な原因の場合は、スギ花粉症の舌下免疫療法だけでは十分な効果を感じにくいことがあります。

たとえば、春の前半だけでなく春の後半まで症状が続く方では、ヒノキ花粉が関係していることがあります。一年中鼻水や鼻づまりがある方では、ダニやハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎が関係している可能性もあります。

そのため、舌下免疫療法を始める前には、どのアレルゲンが症状に関係しているのかを確認することが大切です。症状の出る時期や検査結果をもとに、薬物療法、環境整備、ダニに対する舌下免疫療法なども含めて、自分に合った治療方針を医師と相談しましょう。

花粉症治療の舌下免疫療法についてよくある質問

舌下免疫療法は、毎日続ける治療であり、治療期間も長くなるため、始める前に不安や疑問を感じる方も多い治療です。ここでは、花粉症治療の舌下免疫療法について、患者さまからよく相談される内容をまとめます。

実際に治療を受けられるかどうかは、症状の出方、アレルギー検査の結果、持病、服薬状況、年齢、生活スタイルなどによって異なります。気になる点がある場合は、自己判断せず、診察時に医師へ確認しましょう。

何歳から受けられますか

舌下免疫療法は、お子さまでも対象になる場合があります。ただし、使用できる薬や年齢、治療を安全に続けられるかどうかは、医師の判断が必要です。

お子さまの場合は、毎日同じように薬を服用できるか、服用後の注意点を守れるか、保護者の方が服用管理をサポートできるかも大切です。薬を舌の下に置いて一定時間保持する必要があるため、治療方法を理解して続けられるかを確認します。

毎年の花粉症症状が強く、学校生活や睡眠、集中力に影響が出ている場合は、舌下免疫療法が選択肢になることがあります。まずは症状の時期や検査結果を確認し、治療の対象になるか相談しましょう。

妊娠中や授乳中でもできますか

妊娠中、妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、舌下免疫療法を希望する場合、必ず事前に医師へ相談してください。治療を新しく始めるか、すでに治療中の場合に継続するかは、患者さまの状態を確認したうえで個別に判断します。

舌下免疫療法では、まれに強いアレルギー反応が起こる可能性があります。そのため、妊娠中や授乳中は、治療の必要性と安全性を慎重に考える必要があります。

自己判断で治療を開始したり、中止したりすることは避けましょう。妊娠を予定している方や、治療中に妊娠が分かった方も、早めに医師へ相談してください。

花粉シーズン中でも始められますか

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、基本的にスギ花粉が飛んでいない時期に開始します。花粉シーズン中は、すでに体がスギ花粉に反応しやすい状態になっているため、新しく治療を始める時期としては適していません。

花粉シーズン中に症状がつらい場合は、まず抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などで症状を抑える治療を行います。そのうえで、花粉の飛散が落ち着いた時期に、舌下免疫療法を始められるか相談する流れになります。

毎年春に強い症状が出る方は、症状が落ち着いたタイミングで早めに相談しておくと、検査や開始時期について確認しやすくなります。

途中でやめたらどうなりますか

舌下免疫療法は、数年単位で継続することを前提とした治療です。途中でやめてしまうと、期待した効果が得られにくくなる可能性があります。また、一度症状が軽くなったと感じても、治療を早くやめることで、再び花粉症症状が強くなることがあります。

副作用がつらい、飲み忘れが続く、通院が難しいなどの理由で治療を続けることに不安がある場合は、自己判断で中止せず、医師へ相談してください。症状や副作用の程度によって、服用方法や治療方針を見直せる場合があります。

治療を継続するためには、毎日の服用を生活の中に組み込むことも大切です。無理なく続けられる時間帯を決めたり、飲み忘れを防ぐ工夫をしたりしながら、医師と相談して治療を進めましょう。

舌下免疫療法だけで薬は不要になりますか

舌下免疫療法によって花粉症の症状が軽くなれば、花粉シーズン中に使う薬の量や回数を減らせる可能性があります。ただし、すべての方で薬が不要になるわけではありません。

花粉の飛散量が多い年や、スギ以外のアレルギーが関係している場合には、舌下免疫療法を続けていても症状が出ることがあります。その場合は、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などを併用して症状を抑えることがあります。

薬を減らせるかどうかは、症状の変化を見ながら判断します。自己判断で薬を中止すると、症状が悪化することがあるため、薬の使い方は医師と相談して決めましょう。

板橋区・本蓮沼・ときわ台周辺で花粉症治療を相談したい方へ

板橋区前野町、本蓮沼、ときわ台周辺で花粉症の症状にお悩みの方は、毎年の症状を我慢せず、医療機関へ相談することが大切です。花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみだけでなく、睡眠不足、集中力の低下、日中のだるさなどにつながることがあります。

花粉症治療では、症状を抑える薬物療法が基本になりますが、毎年症状が強い方や、薬を使っても十分に改善しない方、薬の眠気が気になる方では、舌下免疫療法を含めた治療の見直しを検討することがあります。

ただし、舌下免疫療法は、スギ花粉症であることの確認や、開始時期、治療を継続できるかどうかの判断が必要な治療です。希望する場合は、まず現在の症状やこれまでの治療内容を医師へ相談し、自分に合った花粉症治療を確認しましょう。

毎年の花粉症を我慢せずご相談ください

花粉症は、毎年のことだから仕方がないと考えてしまう方も少なくありません。しかし、症状が強いまま過ごしていると、仕事や勉強に集中しにくくなったり、夜に眠りにくくなったり、外出がつらくなったりすることがあります。

特に、鼻づまりが強い方、目のかゆみで日常生活に支障がある方、市販薬を使っても症状が十分に落ち着かない方は、医療機関で相談することで、症状に合わせた治療を選びやすくなります。

受診時には、症状が出る時期、症状の強さ、これまで使った薬、薬の効き方、眠気などの副作用、生活への影響を伝えると、治療方針を相談しやすくなります。過去にアレルギー検査を受けたことがある方は、検査結果を持参すると診療の参考になります。

舌下免疫療法を希望する方は開始時期の確認が必要です

舌下免疫療法を希望する場合は、開始時期を確認することが重要です。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、花粉が飛んでいる時期に新しく始める治療ではなく、花粉の飛散が落ち着いた時期に開始を検討します。

また、舌下免疫療法を始める前には、スギ花粉が症状の原因になっているかを確認する必要があります。問診やアレルギー検査の結果をもとに、対象になるかどうか、治療を安全に続けられるかどうかを判断します。

今年の花粉症がつらかった方は、症状が落ち着いたタイミングで相談しておくと、来シーズンに向けた治療計画を立てやすくなります。毎年同じような症状をくり返している方は、早めに治療の選択肢を確認しておきましょう。

前野町つばめクリニックで花粉症治療をご相談いただけます

前野町つばめクリニックでは、花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患についてもご相談いただけます。症状の出方や生活への影響を確認しながら、患者さま一人ひとりに合わせた治療を検討します。

花粉症の治療では、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬などの薬物療法に加えて、症状の原因や治療の希望に応じて、今後の治療方針を相談することが大切です。舌下免疫療法を希望される場合も、まずは対象になるかどうか、開始時期、継続の見通しについてご相談ください。

板橋区前野町、本蓮沼、ときわ台周辺で、毎年の花粉症症状にお困りの方は、前野町つばめクリニックへご相談ください。症状を我慢し続けるのではなく、現在の症状と今後の生活に合わせた治療を一緒に考えていきましょう。

この記事の監修者
前野町つばめクリニック院長 佐々達郎

前野町つばめクリニック 院長

佐々 達郎

東京大学医学部大学院医学系研究科 内科学 博士課程修了
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医

佐々先生のプロフィールはこちらから →

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