心臓血管ドック
心臓血管ドック
当院の心臓ドックは、現在の患者さまの心臓と血管の状態や危険性を評価することで、今後の心臓病・脳卒中を予防していただく目的で行っております。症状はないが、血縁者が心臓病・脳卒中になった方や、喫煙歴の長い方、運動不足や生活習慣の偏りが気になる方に非常におすすめです。同年代の方が心臓病や脳卒中になり自分も一度検査を受けてみたいとお考えの方も是非ご相談ください。ドックで異常が見つかった方にも見つからなかった方にも、この先安全に暮らしていただくための説明を丁寧に時間をかけて行うことを大事に考えています。*既に症状がある方や健康診断で異常指摘され何等かの心臓病が疑われる方は、保険診療で検査が行えますので一度ご相談ください。ドックの結果でハイリスクの方には外部医療機関でのMRIやCTなどの画像検査を提案させていただくことがあります。心臓ドックについてはすべて予約制で行っております。
1.問診
問診では、家族歴、既往歴、生活習慣病や嗜好性、自覚症状などを確認します。
2.血圧・脈拍測定、身長・体重・腹囲測定、BMI
高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満など、脳卒中や認知症の危険因子がないか検査します。
3.血液検査、尿検査
貧血や多血症、糖尿病の有無、肝機能検査、腎機能検査、脂質系検査、凝固系検査などを行います。
4.心電図検査
心臓の動きに伴う電気的な変化を波形(グラフ)として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。心臓の収縮するリズムの乱れや心筋の虚血の有無などが波形に表れ、心筋の血液循環の不良や壊死、不整脈などがわかります。
心電図検査は、様々な不整脈、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心肥大、心筋症、心不全、心膜炎、心房細動などの診断に有効な検査です。
5.胸部X線検査
胸部にX線を照射し、正面と横方向から深吸気時に撮影します。肺がんの早期発見が1番の目的ですが、肺炎、肺結核、肺気腫、胸水、気胸など様々な呼吸器器疾患の発見にもつながります。妊娠中、または妊娠の可能性がある方は、胎児への影響が心配されますのでお申し出ください。
6.心臓エコー検査
心臓エコー検査は、胸部に超音波検査用ゼリーを塗り超音波をあてて、心臓の大きさや厚み、動き、弁の状態、血液の流れなどを観察する検査です。「壁厚・構造などの解剖学的異常」「全身に血液を送るポンプ機能としての収縮能力」「収縮前に心臓が広がって血液をためる拡張能力」「弁の狭窄や逆流などの血流の異常」などがわかります。
7.頚動脈エコー検査
頸動脈エコー検査は、超音波で首の血管(頸動脈)を観察して、反射した波(反射波)から首の左右にある頸動脈の血管の太さ、動脈硬化の程度、血栓の有無、血液の流れなどを調べる検査です。頸動脈は、大動脈から頭部(脳)へ血液を送る大切な血管です。喫煙、運動不足、過度な飲酒、偏った食事など生活習慣の乱れによって動脈硬化が起こります。動脈硬化を放っておくと心臓病(心筋梗塞・狭心症)や、脳卒中(脳梗塞・脳出血)などを引き起こす可能性があります。
※下記は参考例です