胸の痛みや動悸、心臓病のサインかも?
「胸が痛い」「動悸がする」「健康診断で心雑音を指摘された」「ドキドキする」といった症状は、多くの方が一度は経験したことがあるかもしれません。
もしかしたら、その症状はあなたの心臓が発しているSOSかもしれません。多くの人が「気のせいだろう」「疲れているだけだ」と軽く考えがちですが、放置すると重大な病気のサインを見逃してしまう可能性があります。
前野町つばめクリニックは、循環器専門医である院長が、こうした胸の症状に真摯に向き合い、専門医による検査と、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な治療を提供しています。
少しでも不安を感じたら、まずは当院にご相談ください。
胸痛・動悸・心雑音の症状をチェック
まずは、ご自身の症状が以下のチェックリストに当てはまるか確認してみましょう。
胸痛の症状
胸痛は、さまざまな原因で引き起こされますが、特に注意が必要なのは心臓に関連する痛みです。
例えば、胸の真ん中が締め付けられるような、または重いものが乗っているような圧迫感を伴う痛みは、狭心症や心筋梗塞のサインかもしれません。
これらの症状は、動いた時に強くなり、安静にすると和らぐ傾向があります。また、鋭く刺すような痛みや、呼吸をすると悪化する痛みは、心臓の病気だけでなく、肺や肋骨、筋肉のトラブルである可能性もあります。
いずれにせよ、痛みの種類や程度、痛みが現れるタイミングを正確に把握しておくこと、医師に相談することが第一歩となります。
動悸・息切れの症状
動悸とは、心臓の拍動を自覚する状態のことで、「ドキドキする」「心臓がバクバクする」「脈が飛ぶ」といった表現で感じることが多いです。
健康な人でも、運動後や緊張したときには心拍数が上がりますが、安静にしている時や、突然に動悸が始まる場合は注意が必要です。
また、動悸と同時に息苦しさを感じたり、めまいや失神を伴う場合は、不整脈など心臓の電気的なトラブルが原因かもしれません。
特に、脈が極端に速い、または遅い、あるいは不規則な場合は、心臓の機能に異常がある可能性が高く、専門的な検査が不可欠となります。
健康診断で「心雑音」を指摘された方へ
心雑音とは、心臓の弁の開き方や閉じ方に異常がある場合など、血液の流れが乱れることで生じる特有の音のことです。
健康診断で「心雑音があります」と指摘されても、自覚症状が全くないため、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。
しかし、心雑音は心臓弁膜症など、心臓の弁に何らかの障害があるサインである可能性があります。
心臓弁膜症は初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると息切れや動悸、むくみなどの症状が現れ、重症化すると外科手術が必要になることもあります。
健康診断での指摘を軽視せず、早めに専門医の診察を受けることが重要です。
放置するとどうなる?胸痛・動悸・心雑音の病気
胸の痛みや動悸、心雑音の指摘を「気のせい」と安易に考えて放置すると、見過ごせない重大な病気へと繋がる可能性があります。
これらの症状は、心臓が発している緊急のサインであり、早期発見・早期治療が何よりも重要です。
・狭心症・心筋梗塞
胸痛の最も代表的な原因が、心臓の血管が狭くなる狭心症や、完全に詰まってしまう心筋梗塞です。
これらの病気は、心臓に十分な血液が供給されなくなることで起こります。
狭心症では、階段を上る時や寒い場所に出た時などに、胸が締め付けられるような痛みが数分間続きますが、安静にすることで治まることが多いです。
しかし、心筋梗塞になると、激しい胸の痛みが30分以上続き、冷や汗や吐き気を伴うこともあります。
心筋梗塞は命に関わる緊急事態であり、一刻も早い治療が必要です。
日頃から胸の違和感に注意し、早期に専門医の診察を受けることが、これらの病気を予防する上で非常に重要となります。
・不整脈
動悸の主な原因の一つが不整脈です。
不整脈とは、心臓のリズムが乱れる病気の総称で、脈が速すぎたり、遅すぎたり、あるいは不規則になったりします。
ほとんどの不整脈は良性で治療の必要がない場合もありますが、中には心臓の機能低下を引き起こし、心不全の原因となったり、心臓内に血栓ができやすくなることで脳梗塞のリスクを高めるものも存在します。
特に、脈が速くなる不整脈(頻脈性不整脈)や、脈が遅くなる不整脈(徐脈性不整脈)は、適切な治療が必要です。
動悸を単なる「気のせい」にせず、専門の検査で心臓のリズムを詳しくチェックすることが、より深刻な事態を防ぐことに繋がります。
・心臓弁膜症
心雑音の主な原因は心臓弁膜症です。
心臓には4つの弁があり、それぞれが血液の流れを一方通行に保つための重要な役割を担っています。
しかし、加齢や病気によって弁が硬くなったり、うまく閉じなくなったりすると、血液が逆流したり、流れが悪くなったりして、心臓に大きな負担がかかります。
初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断での心雑音の指摘が唯一のサインとなることも少なくありません。
進行すると、動悸や息切れ、むくみといった症状が現れ、最終的には心不全を引き起こす可能性があります。
重症化した場合には外科手術が必要になることもあるため、健康診断での指摘を見過ごさず、早めに専門医に相談することが、将来の健康を守る鍵となります。
当院の検査と治療方針について
前野町つばめ内科クリニックでは、胸の痛みや動悸、心雑音など、心臓の不調を感じている患者様に対し、適切な診断と治療を提供しています。
丁寧な問診と最新の検査機器を組み合わせることで、心臓の状態を正確に把握し、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立てます。
1.問診
まず、患者様の症状や既往歴、生活習慣などを詳しくお伺いします。いつから、どのような症状が出ているのか、どのような時に症状が出るのかなど、些細なことでも構いませんので、気になっていることをすべてお話しください。
2.心電図検査
心臓の電気的な活動を記録する検査です。不整脈や狭心症、心筋梗塞の兆候がないかを調べます。
3.心臓エコー(超音波検査)
心臓の大きさや動き、心臓の弁の状態、血液の流れなどをリアルタイムで詳しく確認します。痛みを伴わない検査で、心臓弁膜症などの診断に非常に有効です。
4.レントゲン検査
胸部のレントゲンを撮影し、心臓の大きさや肺の状態を確認します。心不全による肺のうっ血などを発見するのに役立ちます。
5.ホルター心電図
ホルター心電図は、小型の心電図記録装置を装着し、24時間以上にわたる日常生活中の心電図を連続して記録する検査です。動悸、胸痛の原因となる、不整脈、狭心症、心筋梗塞といった病気の有無や、症状との関連を調べます。
6.血液検査
胸の痛み、動悸、心雑音に関連して行われる血液検査は、心臓への負担や障害、基礎疾患の有無などを調べるために行われます。
7.冠動脈CT(外部紹介)
冠動脈CTは、造影剤を用いて心臓を取り巻く冠動脈という血管の走行や状態を詳細に画像化する検査です。
※設備のある近隣の専門の医療機関に紹介いたします。
治療方針
当院では、検査結果に基づき、患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療計画を提案します。
・薬物療法
診断に基づいて、適切な投薬治療を提案させていただきます。循環器疾患の治療薬は選択肢が複数あることもままありますので、治療方針については随時ご相談ください。
・生活指導
食事や運動、ストレス管理など、日常生活で注意すべき点について具体的なアドバイスを行います。
・専門医との連携
必要に応じて、より高度な治療や手術が可能な専門機関へのご紹介も行います。
胸痛・動悸・心雑音のよくある質問(FAQ)
Q: どんな症状が出たら受診すべきですか?
A:安静にしていても治まらない胸の痛み、動悸、息切れ、めまい、意識を失うなどの症状がある場合は、すぐに受診してください。
また、健康診断で「要精密検査」と指摘された場合や、階段の上り下りなどで胸が苦しくなるなどの症状がある場合も、一度ご相談ください。
Q: 会社の健康診断で「要精密検査」と言われたのですが、受診できますか?
A:はい、もちろん受診できます。健康診断の結果は心臓の異常を早期に発見するための重要な情報です。結果をお持ちいただければ、それに基づいて詳しい検査を行い、適切な診断とアドバイスをいたします。
Q: 循環器内科の専門医はいますか?
A:はい、当院には循環器内科の専門医が在籍しております。心臓や血管に関する幅広い知識と経験に基づき、患者様のお悩みに真摯に向き合います。安心してご相談ください。
Q、胸痛・動悸・心雑音は心臓病でしょうか?
A:違うこともありますが、心臓病の診断はほかの疾患と比べて、急を要することがありますので、心臓病の検査を優先して行います。
当院は循環器内科専門医である院長が、心臓病の検査、診断をいたしますので、お気軽にご相談ください。
Q、胸痛・動悸・心雑音は緊急性がありますでしょうか?
A:命に関わる病気であることもあります。病気によっては、予後を分けることがありますので、あまり長期間の放置はおすすめいたしません。特に繰り返す症状につきましては、早めに受診をおすすめいたします。
